安田記念(GI) … 2024/6/2(日)東京競馬場


ついにダービーが終わり、春の連続G1も最終戦の安田記念。今年は香港からの参戦もあり、迎え撃つ日本勢もなかなかのメンバーがそろった。レイティング的には、ロマンチックウォリアーの1強とも思えるが、日本は初参戦で、走ってみないとわからない。どの馬にもチャンスがあるようにみえて、混戦模様。金曜夜と日曜朝から雨が降り、馬場状態も荒れ模様。気温もさほど上がらず、暑さに弱い馬には、走りやすいかもしれない。熱き戦いに期待しましょう。



◎⑰セリフォス118牡5川田…13戦5勝2着3回のダイワメジャー産駒、母父はLe Havre。昨年の2着馬。マイルは堅実に走っており、連軸に最適。


○②ガイアフォース117牡5長岡…13戦3勝2着4回のキタサンブラック産駒、母父はクロフネ。昨年の4着馬。そして天皇賞・秋の5着馬でもある。前走はダートG1のフェブラリーSで2着と、二刀流であり、なかなかのコース巧者。


▲⑬ステラヴェローチェ115牡6横山典…15戦4勝2着2回のバゴ産駒、母父はディープインパクト。血統的にも実戦でも、重馬場が得意な馬。前走は、大阪杯で4着と、復活の兆あり。


☆⑥ドーブネ110牡5菱田…16戦6勝2着3回のディープインパクト産駒、母父はFootstepsinthesand。重なら、先行しての一発があるかも!


△⑦ロマンチックウォリアー123せん6Jマクドナルド…19戦14勝2着3回のAcclamation産駒、母父はStreet Cry。馬券圏外は2回のみという超堅実派。レイティングも最強、現在G1を4連勝中と好調でもある。2000m以上を中心に走っており、マイルは少し短い。


△⑩ソウルラッシュ118牡6Jモレイラ…19戦7勝2着2回のルーラーシップ産駒、母父はマンハッタンカフェ。前走、やや重のマイラーズカップを快勝。安田記念は、昨年9着、一昨年13着と惨敗しており、府中が苦手なのかもしれない。鬼門のマイラーズカップ勝ち馬でもあり、少し評価を下げた。


△⑮ヴォイッジバブル119せん6Zバートン…18戦6勝2着5回のDeep Field産駒、母父はRahy。香港マイルでは、絶対王者ゴールデンシックスティの2着と好走し、その後G1勝ちした。香港マイルの3着はナミュール、4着はソウルラッシュ。マイル適正だけなら、ロマンチックウォリアーより上かもしれない。


ダービー(GI) … 2024/5/26(日)東京競馬場


先週のオークスは、1〜3番人気で决まって堅い決着となった。ダービーに関しても、皐月賞が人気馬決着であっただけに、堅くおさまる可能性は高いと思われるが、着差は僅かであり、逆転もあり得ると感じる。別路線からの参戦馬もおり、混戦といえるかもしれない。今年のオークス上位馬(1着〜5着)の血統は、ハービンジャー・エピファネイア・キズナ・キズナ・タリスマリック産駒。ダービー出走馬にハービンジャー・タリスマリック産駒は不在、やはりダービー馬キズナの産駒に期待したい。注目は無敗のダービー馬誕生か、ウオッカ以来となる牝馬のダービー馬誕生か、それとも初の青葉賞馬のダービー制覇か、ベテラン戸崎騎手がダービージョッキーになるか。昨年のような残念な結果で終わらぬよう祈りながら、熱い一戦に期待しましょう。※狙っていたメイショウタバルの取消は、非常に残念である。




◎⑫シックスペンス113牡3川田…3戦3勝無敗のキズナ産駒、母父はTwirling Candy。府中コースの実績がなく、鞍上もルメール騎手からの乗り替わりではあるが、3連勝の内容が秀逸である。いずれも好位に付けて、先行し折り合って、最後に抜け出すソツのない競馬。非常に安定感があり、今週からCコースに変わり、前が止まらない馬場に適している。そして、前走のスプリングSの勝ち方が圧巻、中山コースで先行し、上がり33.3秒で抜け出して、3馬身半差の圧勝。あえて皐月賞をパスしてダービー1本に絞った陣営の判断も込みで、本命に推す。


○⑮ジャスティンミラノ119牡3戸崎…3戦3勝無敗のキズナ産駒、母父はExceed And Excel。無敗の皐月賞馬であり、現在1番人気。府中コースのG3共同通信杯を勝っており、コース実績はある。先行して、3歳マイル王のジャンタルマンタルの差し脚を封じたレース内容で価値ある勝利。皐月賞のように差しても良し、自在性も高い。戸崎騎手が初のダービージョッキーの称号を得られることにも期待して、人気でも対抗に推す。


▲⑥コスモキュランダ118牡3Mデムーロ…8戦2勝2着3回のアルアイン産駒、母父はSouthern Image。父アルアインは、皐月賞馬であり、ダービー5着、その後大阪杯を勝っているとおり、ベストは2000mといえる。産駒は2年目であり、傾向はこれからであるが、皐月賞では中段から差してクビ差の2着。あと400mは我慢できそうである。本来の鞍上Mデムーロに戻り、もうひと押しが効けばとの期待を込めて、単穴に推す。


☆②レガレイラ113牝3Cルメール…4戦2勝3着1回のスワーヴリチャード産駒、母父はハービンジャー。父スワーヴリチャードは、ダービー2着であるが、古馬になってからJCを勝っており、距離は持ちそうである。ホープフルSの勝ち馬であり、皐月賞では1番人気、そして上がり最速で6着。今回、鞍上がルメール騎手に戻るが、毎回の出遅れがどこまで解消されるのか。追込み馬には厳しい内枠を引いたこともあり、下げて大外から追い込む手も考えられるが、先行有利の馬場状態では厳しそうである。それでも馬の地力はあると考えて、特注に推す。


△⑤ダノンデザイル111牡3横山典…4戦2勝4着2回のエピファネイア産駒、母父はCongrats。皐月賞は残念ながら発送除外となった。京都2歳Sでは、シンエンペラーの4着と負けているが、不利があっての結果であり、1馬身以内の差であったため、実際はこの馬の方が強いと考えられる。前々走の京成杯では、皐月賞4着のアーバンシックを完封して勝利しており、まだ底を見せていない魅力がある。


△⑧アーバンシック114牡3横山武…4戦2勝2着1回のスワーヴリチャード産駒、母父はハービンジャー。レガレイラと同じ血統背景であり、いとこの関係にあたる。皐月賞は、後方から差して4着に善戦した。京成杯の2着でもあり、差し脚に期待できる馬である。先行有利の馬場状態では厳しいかもしれないが、一応押さえる。


△⑪シュガークン112牡3武豊…4戦3勝2着1回パーフェクト連帯のドゥラメンテ産駒、母父はサクラバクシンオー。キタサンブラック(父ブラックタイド)の半弟である。偉大な兄は、皐月賞3着、ダービー14着であったが、菊花賞馬となった。父がダービー馬ドゥラメンテに変わり、キングカメハメハから続くダービー親子孫3代制覇の期待がかかる。ダービー馬が出ていない青葉賞の勝ち馬ではあるが、鞍上の期待とともに、応援したくなる馬である。


オークス(GI) … 2024/5/19(日)東京競馬場


先週のヴィクトリアマイルは、よもやよもやのテンハッピーローズが勝ち、単勝2万馬券の大荒れ。津村騎手の初G1制覇となった。逃げ先行馬がやりあって、ハイペースになったとは言え、荒れ過ぎの結果であった。今週は、3歳牝馬の女王決定戦オークス、桜花賞馬の2冠達成に期待がかかる。堅い軸と思いきや、まさかのJモレイラ騎手が、自国のG1騎乗を優先し帰国してしまった。それでも馬の実力は抜けていると思うが、果たして2冠達成なるか。また、相手は桜花賞組か、別路線組か、熱い戦いに期待しましょう。



◎⑭ライトバック111牝3坂井…4戦2勝3着1回のキズナ産駒、母父はExceed And Excel。前走の桜花賞では、上がり最速で差してきて3着であった。元々、折り合いが難しい馬であり、アルテミスSでは、4着に惜敗した。しかしながら、鞍上坂井騎手になってからは、落ち着いて乗れており、最後の末脚につながっている。血統的にも距離伸びてよいキズナ産駒であり、父のダービー同様にエピファネイア産駒に勝つシーンに期待を込めて、本命に推す。


○⑦ステレンボッシュ114牝3戸崎…5戦3勝2着2回とオール連帯のエピファネイア産駒、母父はルーラーシップ。桜花賞馬であり、阪神JFは2着と、間違いなく世代のトップクラスにいる馬。桜花賞では鞍上Jモレイラ騎手の好騎乗もあり、快勝したが、今回は戸崎騎手に乗り替わった。鞍上弱化が少し気になるが、対抗以下にはできない実績の持ち主であり、1番人気でも対抗に推す。


▲⑬スィープフィート110牝3武豊…7戦2勝2着2回のスワーヴリチャード産駒、母父はディープスカイ。前走の桜花賞では、ライトバックに次ぐ末脚で4着と好走した。元々、オークスと相性の良いチューリップ賞の勝ち馬でもある。鞍上も武豊騎手に乗り替わってから好成績であり、手も合う相棒である。血統的にも距離伸びてよい方で、府中得意なスワーヴリチャードとディープスカイの組合せなら、一発があっても驚けないと考えて、単穴に推す。


☆⑤コガネノソラ103牝3石川…6戦3勝2着1回のゴールドシップ産駒、母父はロージズインメイ。ステレンボッシュと並ぶ3勝馬であり、前走のスイートピーS勝ちまで3連勝と勢いは1番である。府中コースで2勝あげている点も強調でき、桜花賞組以外なら、この馬かもと思わせる。血統的にもオークス馬ユーバーレーベンと同じ組合せであり、特注に推す。


△①ミアネーロ106牝3津村…3戦2勝5着1回のドゥラメンテ産駒、母父はPulpit。菜の花賞では、不利を受けての5着と不完全燃焼

であったが、フラワーCでは差し切り勝ち、2勝目をあげた。鞍上津村騎手は、先週のG1ヴィクトリアマイルよりも、オークスに色気があるとのことで、底を見せていないこの馬への期待も込めて、押さえることにする。


△⑫チェルヴィニア109牝3Cルメール…4戦2勝2着1回のハービンジャー産駒、母父はキングカメハメハ。母チェッキーノはオークス2着であり、母の雪辱なるか。元々、伝説の新馬戦で2着、その後未勝利を6馬身差圧勝、そしてアルテミスS勝ちと実績は折り紙付き。前走の桜花賞は休み明けで、13着と惨敗したが、叩いた今回はもう少しやれるはずである。2番人気と売れ過ぎの感はあるが、一応押さえる。


△⑰タガノエルピーダ109牝3Mデムーロ…4戦2勝3着1回のキズナ産駒、母父はキングカメハメハ。新馬勝ちの後、朝日杯に挑戦して0.2差の3着に好走した。チューリップ賞では、やや重馬場と大外枠がこたえて4着に惜敗し桜花賞には出られなかった。そして、前走忘れな草賞2000mでは、1.59.4の好時計勝ち、オークスに出走可能となった。