俺が生まれて初めてついた嘘は
物心が出来て・・・と言うか意識して嘘をついたのは
幼稚園の頃だった。
幼稚園の帰りに友達の家に遊びによってケーキをご馳走になった。
その頃はケーキなどクリスマスか誕生日にしかお目にかかれない。
ましてうちは親父が頑固ったのでクリスマスも幼稚園の頃には
やったことがない。
初めてのクリスマスらしいことをしたのは俺が小学校の高学年になった頃だった。
その頃には姉は中学に進学し、兄弟二人でクリスマスの
真似事をしたの最初だったと覚えている。
ま、その日はケーキをご馳走になった興奮とご馳走になったことは伝えなければ
ならないという思いから「今日ね、ケーキをたべたの」と母親に言った。
ただ、園の友達のお母さんからもらったと言わずに
幼稚園の先生がご馳走してくれたと嘘をついた。
何故、そんな事を言ったのだろう。
後になって思えば、先生と仲良しだとアピールしたかったのだと思う。
シャイな俺は先生と話すことも出来ずに居るおとなしい引っ込みじあんの子だった。
だから親に幼稚園でさびしい思いをしていないよ、と嘘をついたのだ。
しかし、何日かしてばれた。
母親はわざわざ幼稚園に来て先生に挨拶したのだ。
母親と先生は園児がつまらない嘘をついたことを笑い、本当のことを言わないと
お母さんがお礼をいえなくて困るのよと優しく諭してくれた。
それから嘘はいけないのだと心にしみて、嘘は言うまいと心に誓った。
大人になってすぐばれる嘘ばかりついている。
その場の笑いが欲しくてついつい嘘をついてしまうのだ。
すぐばれる嘘は罪がないと・・・・信じている。