めいこちゃん
ボクがまだ小学1・2年生の頃、近所にめいこちゃんという女の子がいてお姉ちゃんっ子だったボクは女の子と遊ぶほうがすきだった。学校でカタツムリのお勉強をした日だったので雨上がりのその日はカタツムリを探しに行こうという事になり二人で手をつないで出かけた。それほど家から遠くない大きな池に行った。小学校低学年とすれば、ちょっとした遠出だったかも。二人で道端の雑草をカタツムリがいないかどうか探した。すると同じ学校のお兄ちゃんが声を掛けてきた。ボクもめいこちゃんも同じ学校の高学年という認識があったのは確かである。めいこちゃんとボクは「こっちへこいよ」と言われおとなしくその人の後へ付いていった。ボクとめいこちゃんはお墓に連れて行かれ「お前はココでじっとしてろ。お前は付いて来い」と言い残してめいこちゃんを連れてもっと奥の墓場に消えていった。ボクは其処から逃げ出すことも出来ず、(めいこちゃんを残して逃げることは出来なかった)
かといって巨神兵みたいな男に逆らうことも出来ずにいた。ボクのとった方法はただ大声で泣くことだった。思いっきり大きな声で。声が出なくなるまで、兎に角、大人の人が助けに来てくれるまで、泣くことしか出来なかった。やがて通りがかりのおばさんが「ボク、どうして泣いてるの?道がわからなくなったの?ココはお墓だよ。お化けが出るよ。さあ、おばちゃんと一緒に帰ろう」「あーん、めいこちゃんが・・・めいこちゃんが・・」「お友達と喧嘩したの?」「違う。めいこちゃんが奥に連れてかれた~、えーん」
おばさんは事態を理解してくれたのか墓場の奥へ行ってその少年を叱ってめいこちゃんを取り戻してくれた。めいこちゃんはボクの手を引いて「さ、帰ろう」と言ってくれた。
ボクは自分の男として取るべき行動が出来なかったことを恥じて泣き続けた。
結局少年は女児に性的虐待行為をしたとして問題になり少年院に送られた。ボクはめいこちゃんがどこまで何をされたか最後まで知ることもなく、めいこちゃんとはもう遊んじゃいけないんだという観念にとらわれて遊ばなくなった。いたずらされた彼女を嫌ったのではなく、男として女の子を守れなかったボクは彼女と遊ぶ資格がないと決めてしまったのだ。周りの大人は急に遊ばなくなったボクの気持ちをどう理解していたかそれはわからない。
男として彼女を守ることが出来ませんでした。その上にめいこちゃんが何をされたのものすごく知りたかったボクは情けない男です。
神様、こんなボクをおゆるしください。