先代から受け継いだ財産と言うと、
お金とか土地とかお店の経営などを連想すると思いますが、
一番はお客様ではないかと感じます。
同じ経営者同士の集まりで二代目、三代目社長とお話しをする機会があったのですけど、
彼らはこれと言った営業活動をしていないのに事業が回っています。
もちろんお店は持ち物件ですから家賃の心配が無いのも大きいのですけど、
先代からのお客様がいるので営業活動などしなくて良いのだそうです。
これが初代だと、
新しいお客様を獲得することから始めなくてはいけないので営業活動が必須となります。
更にどんなに頑張っても現在のお客様の一定割合はいつの間にか来なくなってしまいます。
ですので、
いつも新しいお客様を獲得するための努力をしなくてはいけません。
ただ、既にお客様を持っている老舗も、
必ず一定割合でお客様が減って行くのは初代と同じです。
これを何とかしたくて、
多くのコンサルタントの指導を受けましたが、
皆んな同じように
「新規のお客様を獲得するのはお金も手間もかかります。
既存のお客様を繋ぎ止める方がお金も手間も少なくて済みますから、
先ずは既存のお客様が離れないように努力しましょう」としか言われませんでした。
確かにそうなのですけど、
新しいお客様を獲得する努力を放棄して良いと言うことではありません。
