愛読書の銀河英雄伝説で、
今まで多大の犠牲を払っても落とすことができなかった難攻不落の要塞を、
主人公が奇抜な発想でほとんど犠牲を出すことなく陥落させてしまうのですが、
周りはそれを当たり前と思って、
もっと大規模に複雑にすれば、
もっと上手く行くだろう!って考えて、
結局ボロボロに負けてしまうと言うくだりがあります。
主人公は
「もっと犠牲が出ていれば、
こんな無謀な作戦を立てなかったに違いない」
って悔しがるのですが、
それと似たようなことが現実の世界でも多々あるような気がします。
発想の転換であまりにも簡単に目的を達成してしまうと、
有り難みを感じてくれないのです。
逆に、
権威のある人が複雑な論理を組み立て、
それを多くの人が関わって実行すると、
目的を達成できなくても、
なんだか上手くできたような気がするのです。
コロンブスの卵が良い例で、
あまりにも簡単にできてしまうと、
誰も凄いと思わない。
それで「いつでもできる」って思って実行しなかったり、
物事を複雑にしてしまったりしてしまう傾向があるようです。
先日の勉強会では、
単純で効果が出そうな企画のアイデアをもらいました。
お金も手間もかからない企画です。
そんな企画だから、
私は単純な仕組みのまま実行してみたいと思います。