靴屋の仕事って靴を売ることじゃない | 靴の一歩堂店主のブログ

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みなさんはなぜ今の仕事をしているのでしょう?

みなさんが働いている会社は、

何のために存在しているのでしょう?


私は仕事って人の役に立つためにあると思うのです。

誰かの役に立って「ありがとう」と言われる代わりに報酬をもらうのが仕事なんだと思うのです。


だから、

一歩堂の仕事は靴を売ることじゃなくて、

靴を通じてお客様の行動半径を広げ、

お客様がお出かけして素敵な体験をして笑顔になってもらうことだって思っています。


ですから、

一人一人丁寧に足を計測し、

お客様の足の問題点や特徴を把握し、

より快適でお洒落な靴を提案するようにしているのです。

手間はかかるやり方ですが、

これが世の中の役に立つ方法だと思っています。



ただ、

靴の常識とか商売のセオリーとはかけ離れたものですので、

苦戦はしています。


・幅が広くて、柔らかくて、軽い靴が良い靴だと言う間違った常識

・脱いだり履いたりしやすい靴が快適な靴だと言う間違った常識(脱ぎ履きしやすい靴は歩きにくい靴です)

・お洒落な靴は足を痛めると言う常識(お洒落でも歩きやすい靴はあります)

・自分の足を正確に計測した経験がない人がほとんどと言う現実

・正しい靴の履き方を一度も習ったことがないと言う現実

・接客時間の短縮のためお客様が望む物はたとえその人に適したものでなくとも販売してしまう効率経営。


「何故、このお店には重たくて硬い靴ばかりなの?」

「靴紐を結ぶなんて面倒だ」

そんなお客様に時間をかけて納得いただき、

正しい靴とはどんなものなのか?をお伝えし、

お客様の想像を超えた靴を提案する。

やりがいのある仕事です。


先ずはお客様には正しい靴の選び方を知っていただくため、

無償で足の計測と相談を受け付けています。

(ただし、ご予約をお願いします)

こうした啓蒙活動も靴屋の、

そしてプロシューフィッターの仕事なのかと考えています。