一歩堂には時々同業者(プロ)が偵察に来ます。
お客様を装っていますが、
靴の見方が素人とは違うのですぐに分かってしまいます。
そうなんです。
プロとアマでは靴のチェックポイントが違うのです。
と言う訳で、
「プロはどういうところを見て靴の善し悪しを判断するのか?」を知って頂くことで、
お客様の靴選びの参考にしていただきたいと思います。
今日はその1回目です。
テーマは「見えないところに差が出る」
プロは靴選び(仕入れ)の際に、
靴自体の重量はあまり気にしません。
スポーツシューズのように
「その靴を履いて走って〇秒タイムを短縮する!」と言った場合は別ですが、
足にフィットしていれば重たい靴も軽く感じるからです。
実際に靴メーカーの担当者に「この靴は何グラムですか?」と聞いても
たいてい「知りません」って言われます。
その代わり重要視するのは「見えないところ」です。
私は靴の中に手を入れて、
内張りが丁寧に作られているかどうかをチェックします。
安い靴は、こういったところで手抜きを
もとい「原価削減」を行っています。
逆に、こういったところが丁寧に作られている靴は、
全てが丁寧な仕上がりとなっていることが多いのです。
実はこういったところを見ると、
有名なブランドの靴でも雑な作りでガッカリすることもありますし、
無名のブランドの中から掘り出しものを見つけることもできます。