12月、気温が一桁台
まで下がり、初めての
雪が降る。

街の北西にある山が
白い冠を被る頃、
雷が鳴る。
冬の雷は珍しいのだが
、これが三回鳴ると
確実に大雪が降るの
だった。
地元の人間は、その
雷を『雪起こし』と
呼んだ。


という話をT君に
話した事があった。

今日は急に冷え込んだ
せいか、ほんの一時
雪がチラついた。



「乱蔵さん、故郷じゃ
そろそろ鳴る頃っすか
。大雪降らせるやつ
えぇと…『雷おこし』
!」


風情ある私の思い出が
お茶受けにピッタリに
なってしまった。