「しっかし凄いっすねぇ。いつの間に、こんな献立表を用意したんすか」
きぃちゃんが驚くのも無理はない。

その献立表には、曖昧な表現が一切見当たらなかった。

『日本国民が旧来より慣れ親しんできた味付けにしたハンバーグ』

『外見はスパゲティだが、ソース焼きそばの味付けをした麺』

『統計的に、最も中華人民共和国を連想させる味付けのスープ』

「誰が考えたんすか」


「アルバイトの熊さん」
「はぁ?」


いぶはニンマリと微笑むと、自宅がある方角を見た。


その頃、つくね家では乱蔵が一生懸命に表現を考えていた。
ちなみに、バイト代はヱビスの黒ビール二本であった。