「悪いんやけどな、メロデーが、よぅ判らんのよ。
ちょっと歌ってみてくれんかねぇ」
森山直太朗の『桜』は無理だが、こっちなら少しは歌えるかもしれないと、俺は無謀な挑戦に出た。
歌詞カードは、ばあちゃんの手書きのやつがある。
しかし妙な光景だな。
ユリカモメに囲まれながら、見知らぬばあちゃんと並んで座って、コブクロを歌っている。
一体、何をしてるのだ俺は(笑
何とか歌い終わる。
幸い、ばあちゃんから拍手をもらえた。
「おおきになぁ。なんとか歌えそやわ」
「そりゃ良かったす。
そやけど、えらいハイカラな曲を歌わはるんすね」
「はっはっは、おかしやろ?孫にな、歌ってやろかな思うてな」
「はいはいなるほどね、お孫さんの卒業式にお家でパーティーか何か」
何だか微笑ましい光景だな。
おばあちゃんが一生懸命に練習した歌を唄ってくれるなんて嬉しいだろうな。
「いや、孫は東京におんねん。もし万が一、帰って来てくれた時用にな」
俺は思わず言葉に詰まった。
「息子らも忙しいからな、しゃあないねや」
ばあちゃんの手書きの歌詞カードをもう一度よく見た。
これ、何度も何度も書き直してある。
ちょっと歌ってみてくれんかねぇ」
森山直太朗の『桜』は無理だが、こっちなら少しは歌えるかもしれないと、俺は無謀な挑戦に出た。
歌詞カードは、ばあちゃんの手書きのやつがある。
しかし妙な光景だな。
ユリカモメに囲まれながら、見知らぬばあちゃんと並んで座って、コブクロを歌っている。
一体、何をしてるのだ俺は(笑
何とか歌い終わる。
幸い、ばあちゃんから拍手をもらえた。
「おおきになぁ。なんとか歌えそやわ」
「そりゃ良かったす。
そやけど、えらいハイカラな曲を歌わはるんすね」
「はっはっは、おかしやろ?孫にな、歌ってやろかな思うてな」
「はいはいなるほどね、お孫さんの卒業式にお家でパーティーか何か」
何だか微笑ましい光景だな。
おばあちゃんが一生懸命に練習した歌を唄ってくれるなんて嬉しいだろうな。
「いや、孫は東京におんねん。もし万が一、帰って来てくれた時用にな」
俺は思わず言葉に詰まった。
「息子らも忙しいからな、しゃあないねや」
ばあちゃんの手書きの歌詞カードをもう一度よく見た。
これ、何度も何度も書き直してある。