灯りをつけようとして、ゆりちゃんはびっくりしました。
点かないのです。
窓から外を見てみると、ご近所みんなが真っ暗です。
停電なんて言葉は知らないゆりちゃんは、
これはきっとお化けのせいだと思い込んでしまいました。

けれど、お外には行けません。
お母さんに言われるまでもなく、お外の方が暗い場所が
多く見えたからです。
仕方なく、ゆりちゃんは自分のお部屋で膝を抱えて丸まりました。

「こわいなぁ、こわいよぅおかあさん…」
少しだけ涙がこぼれます。

その時です。

トントン。
玄関のドアをノックする音がしました。

「きゃあぁぁっ!」
思わず悲鳴をあげたゆりちゃんは、振り向いてもっと驚きました。
おばあちゃんがいたのです。

にこにこと笑ってます。
どこかで見たことのあるおばあちゃんでした。