玲子の話を佳美」が引き継いだ。
「母は、毎日コツコツと録画し続けました。細かいことも
一つとして残さずに。私たちが困らないように、という事もあったでしょうが、
何よりも愛する夫の事が最後まで心配だったんだと思います。
おかげで私たちは、何の心配も無く、父の介護が出来たのです。
ところが…」
「ところが?」
「プレーヤーの調子が悪くて、時々動かなくなるんです」
ようやく、俺の出番が来た。
なるほど、この為に俺が呼ばれたわけか。
その通りよ、と玲子の目が物語っている。
「見せてくれないか、そのプレーヤー」
佳美が案内した部屋に、それは在った。
「どう?心当たり有る?」
あるなんてもんじゃない。
昨日の夜も俺はこいつを目の前で見ていた。
SANYの第一世代機、G-RX。
マスターの店で現役で働いている機械と同機種だ。
「一つだけ有るには有るが…期待しないで待っててくれ」
七へ
「母は、毎日コツコツと録画し続けました。細かいことも
一つとして残さずに。私たちが困らないように、という事もあったでしょうが、
何よりも愛する夫の事が最後まで心配だったんだと思います。
おかげで私たちは、何の心配も無く、父の介護が出来たのです。
ところが…」
「ところが?」
「プレーヤーの調子が悪くて、時々動かなくなるんです」
ようやく、俺の出番が来た。
なるほど、この為に俺が呼ばれたわけか。
その通りよ、と玲子の目が物語っている。
「見せてくれないか、そのプレーヤー」
佳美が案内した部屋に、それは在った。
「どう?心当たり有る?」
あるなんてもんじゃない。
昨日の夜も俺はこいつを目の前で見ていた。
SANYの第一世代機、G-RX。
マスターの店で現役で働いている機械と同機種だ。
「一つだけ有るには有るが…期待しないで待っててくれ」
七へ