比叡山延暦寺の末寺であるI崎寺は、毎年八月に一度だけ神事を行う。
琵琶湖に張り出た高さ7mの棹から、信者が飛び込むのだ。
今年は、この神事が中止された。
平安時代に始められて以来、初のことらしい。
原因は只一つ。
無謀な若者が、勝手に飛び込んでしまうからだ。
昨年はとうとう死人まで出たというのに、彼等は己の快楽の為に止めようとしない。
その先に何が待っているか知らないのだろう。
哀れなことだ。
何故、八月のお盆の時期に行われるか。
天台宗の僧や信者のみが『捨身』と称して受け継いで来たのは何故か。
実は、あの辺りには琵琶湖で亡くなられた方達が集まってくるのだ。
正式な手順に則って飛び込む者を待っている。
飛び込んだ信者にすがりつくことで、浄土に行けると信じているのである。
ところが今年、神事は中止された。
行き場の無くなった御霊達が溢れかえっている湖に向けて、彼等は飛び込んでいる。
もれなく背中に憑くのは当然だ。
中には、憤懣やる方無い御霊もおられるに違いない。
何かしら、彼等に報いは訪れるだろう。
今日も彼等は棹から飛び込んでいる。
わらわらと霊が待ち構えている湖面に向けて…
琵琶湖に張り出た高さ7mの棹から、信者が飛び込むのだ。
今年は、この神事が中止された。
平安時代に始められて以来、初のことらしい。
原因は只一つ。
無謀な若者が、勝手に飛び込んでしまうからだ。
昨年はとうとう死人まで出たというのに、彼等は己の快楽の為に止めようとしない。
その先に何が待っているか知らないのだろう。
哀れなことだ。
何故、八月のお盆の時期に行われるか。
天台宗の僧や信者のみが『捨身』と称して受け継いで来たのは何故か。
実は、あの辺りには琵琶湖で亡くなられた方達が集まってくるのだ。
正式な手順に則って飛び込む者を待っている。
飛び込んだ信者にすがりつくことで、浄土に行けると信じているのである。
ところが今年、神事は中止された。
行き場の無くなった御霊達が溢れかえっている湖に向けて、彼等は飛び込んでいる。
もれなく背中に憑くのは当然だ。
中には、憤懣やる方無い御霊もおられるに違いない。
何かしら、彼等に報いは訪れるだろう。
今日も彼等は棹から飛び込んでいる。
わらわらと霊が待ち構えている湖面に向けて…