思った通りだ。
すぐ右側に階段がある。

ドアが…


開いたっ!

真っ先に飛び出したのは…

なんと、酔っ払いのオヤジだ。
くそ。このオヤジ、酔っ払いのふりをして皆の油断を誘いやがった!

あるいは酔拳の使い手かもしれん。

一番を取られたっ!すでに階段を登りきり、改札に向かっている。
なんだあの速さ。

くそ、次だ次っ!
だが、団子になって殺到する俺達の動きが一瞬止まった。

派手な姉ちゃんがミニの裾をひるがえしながら駆け上がって行ったのだ。

おぉ~
とどよめきが湧いた。

その隙間を縫うようにおばはんが改札に向かう。

驚いたことに、タクシーに乗り込んだおばはんは、ミニの姉ちゃんを手招いた。

「みっちゃん、ゲットしたでぇ~」

「ナイスおかんっ!」

親子だ。
恐るべきコンビネーションプレイだ。

タクシーはあと三台!

ここで出て来たのがアキレス腱伸ばし野郎だ。

くそ、さすがに速い。

あっという間に群から抜け出した。

だが、俺も負けてられない。
ピッタリと後につけた。

よし、奴には勝てなくても残り二台だ。
なんとかなる。


ラストへ