「綾さん、可愛い猫と犬。なんて御名前なの?」

「あ、こいつら?犬が福ちゃん。猫がイブ。
イブに福、こちらがカミラさんよ。御挨拶は?」

「あら、いいのよ。丁度良かった。
私も犬を連れてきているの。
ここに居させてもらっていい?」

「もちろん。…でも何処に?」

カミラは微笑むと鞄をあけた。
中から飛び出したのは、黒い子犬だった。
子犬はカミラの足元でちょこん、と伏せる。

「可愛い!カミラさん、これは何ていう名前?」

「ブラッキー。こう見えて心強いボディーガードなの。
ブラッキー、このお二人と一緒に居なさいね。」

「アン!」
精一杯大きな声で返事するブラッキーだが、
返事した拍子にひっくり返ってしまう。

「大丈夫?イブに福、子犬なんだから
仲良くしてあげるのよ。」

言い残して部屋に向かう綾。
カミラがその後からついていく。

「福やん、私はあの少女を見張る。
ブラッキー殿は君に任せるから。」
イブが急いで二人を追った。

福はブラッキーと向かいあった。