ねぇ、雪だるまくん。

「どした。若様。えらく沈んでんじゃねぇか」

あのね、おとうさんね、お熱だしてね、たいへんなの

「あ、やっぱり風邪か。体力使っちまってるからな、弱ってたんだろうな」

だいじょうぶかな、おとうさん

「うーん。そうだな、あいつは仕事の途中で帰らないだろうからなぁ」

どうしよう。雪だるまくん、おとうさん死んじゃうかも

「はは、あの熊公が風邪くらいで死ぬかよ」

熊じゃないよ、おとうさんは!

「判った判った。よし、おいらに任せときな。おいらが行って、
熊公を冷やしてきてやらぁ。仮眠の時に、そっと息を吹きかけてきてやる」

ほんと?ほんとにそうしてくれるの?

「あったりまえよぅ。おいらと若様は親友だぜ?」

あ、でも雪だるまくん、熱い所にいると、とけちゃうじゃないか。
だめだよ、なくなっちゃうよ

「大丈夫。また雪が降ったら、会えるから。作ってくれるだろ?」

もちろんっ!

「安心した。じゃあな、行ってくら」