ギュッ、と拳を口に
あて悲鳴をこらえる。
なにこれ。こんなの
初めて見た…
男の肩に影が
またがっていた。
ちょうど肩車をして
いるように。
そして肩車をされて
いる影は、その手を
男の頭の中にズブリ
と突っ込んでいた。
初音は直感的に
把握した。
この男の人、もう
死んでる。
影に操られている。
「拓人…あんた喘息
の具合はどう?
しばらくは薬が無くて
も大丈夫?」
「うん。お姉ちゃん。
多分大丈夫だと思う
けど。何で?」
「お姉ちゃんの言う事
聞いて。いい?
このホテルはとても
よくない。ここに
いたら拓人もあたしも
やられてしまう。」
「…影?」
「そう。信じてくれる?」
「もちろんさ。いつか
おばあちゃんが
言ってたもん。
お姉ちゃんは、皆が
見えない影が見える。
拓人はそれを信じて
あげなさいって。」
「よし。じゃあ今すぐ
ここから出よう。
ここはよくない。」
出られないよ。
何かが初音の意識に
直接話し掛けてきた。
あて悲鳴をこらえる。
なにこれ。こんなの
初めて見た…
男の肩に影が
またがっていた。
ちょうど肩車をして
いるように。
そして肩車をされて
いる影は、その手を
男の頭の中にズブリ
と突っ込んでいた。
初音は直感的に
把握した。
この男の人、もう
死んでる。
影に操られている。
「拓人…あんた喘息
の具合はどう?
しばらくは薬が無くて
も大丈夫?」
「うん。お姉ちゃん。
多分大丈夫だと思う
けど。何で?」
「お姉ちゃんの言う事
聞いて。いい?
このホテルはとても
よくない。ここに
いたら拓人もあたしも
やられてしまう。」
「…影?」
「そう。信じてくれる?」
「もちろんさ。いつか
おばあちゃんが
言ってたもん。
お姉ちゃんは、皆が
見えない影が見える。
拓人はそれを信じて
あげなさいって。」
「よし。じゃあ今すぐ
ここから出よう。
ここはよくない。」
出られないよ。
何かが初音の意識に
直接話し掛けてきた。