山崎はアランが仕事を辞めて地雷撤去の為に
アフガニスタンに渡ったことを知った。

直接会って、アランを励ましたかったが、まだ不安が残る彰宏を
置いてアフガニスタンに行くことはできない。
だが、今までの暮らしを全て棄て、地雷撤去に
命をかけるアランを黙って見ているわけにはいかなかった。

山崎は熱い男なのだ。
届いた絵を絵葉書に仕立て、実販の折に必ず飾った。
一枚、また一枚と少しずつ売れ続け、いつの間にか募金箱は
満杯になった。



「アラン、行くぞ」

「ああ、先に行っててくれ。すぐ追いつくよ」

アランは愛用のナイフと刷毛をポケットに突っ込み、
畑に向かった。
昨日、新たな地雷地帯が発見されたのだ。
近くに小学校がある為、最優先の撤去が決まった。

八へ