「あぁ、あん人じゃ」

キヨさんもにこやかに微笑む。

絵が喋った。
『キヨ、ご苦労さんじゃったの、こっちで待っとるぞ』


「はい、はい、待っとってね」

キヨさんの目から涙が溢れた。


「まだまだ行ってもろうては困るがな」
石坂は高らかに笑った。

いつまで続けられるか判らんが、体が動くうちは描き続ける。
そう決めた。


石坂は今日も虹の筆を走らせる。

「おぉ、サダ爺、待たせたの」