当時、T君は大学生。
最初は誰かに胴上げ
されていると思った
そうだ。
起き上がろうとしても
それができない。
どうにかこうにか、
俯せになり、部屋を
見たら片隅に置いて
あった冷蔵庫が
ゴトゴトと歩いて
近づいてくるのが
見えた。
慌てて外に出たら、
電柱が全て倒れ、
地面がゴゴゴゴ…と
小刻みに揺れていた
らしい。
「その時ね、俺は
地震とは思わなかった
んす。マジで怪獣が
出てくると思った。」
そう言ってT君は
いつものようにバカ
笑いした。
だが俺は知っている。
彼はその日、大好き
だったおばあちゃんを
亡くしている。
すぐ近所に住んで
いながら、近づく事
すら出来なかった
らしい。
おばあちゃんは仏間で
仏壇に手を合わせた
格好のまま発見された
とか聞いた。
今日、彼は休暇を
取った。
いつもの笑顔は、
今日は出ないかも
しれない。
いや、あいつの事だ。
きっとおばあちゃんの
墓の前でもニコニコ
してるに違いない。
最初は誰かに胴上げ
されていると思った
そうだ。
起き上がろうとしても
それができない。
どうにかこうにか、
俯せになり、部屋を
見たら片隅に置いて
あった冷蔵庫が
ゴトゴトと歩いて
近づいてくるのが
見えた。
慌てて外に出たら、
電柱が全て倒れ、
地面がゴゴゴゴ…と
小刻みに揺れていた
らしい。
「その時ね、俺は
地震とは思わなかった
んす。マジで怪獣が
出てくると思った。」
そう言ってT君は
いつものようにバカ
笑いした。
だが俺は知っている。
彼はその日、大好き
だったおばあちゃんを
亡くしている。
すぐ近所に住んで
いながら、近づく事
すら出来なかった
らしい。
おばあちゃんは仏間で
仏壇に手を合わせた
格好のまま発見された
とか聞いた。
今日、彼は休暇を
取った。
いつもの笑顔は、
今日は出ないかも
しれない。
いや、あいつの事だ。
きっとおばあちゃんの
墓の前でもニコニコ
してるに違いない。