洗濯は好きだ。
何でもかんでもぶち込んでスイッチを押すだけ、なんて雑な真似はしない。
ちゃんとネットに入れるべき物は見極める。
お気に入りのTシャツは首周りが伸びないように、キチンと輪ゴムで止めておく。

洗い上がったら、干す。
干す時も嫁はんや娘の下着類は、周りをタオルで囲んで外から見えないようにする。
本当なら、ワイシャツなどは生乾きの状態でアイロンを当ててしまうのが良いらしいのだが、なかなか難しい。
後々の課題だ。

取り込んだ洗濯物は畳む。畳んだ洗濯物はそれぞれの場所に収納。
ここまでやって初めて『洗濯が出来る男』の称号が与えられる。

最近は、飯作りは専ら嫁はんがやってくれている。

体に良い飯というのは、俺のメニューに無いからだ(笑

その代わり、後片付けはキチンとやる。
まずはコーヒーを淹れることから始める。
コーヒーメーカーにセットするだけだから、何という事もない。

そうしておいてから、洗い物開始。

前もって、熱湯で軽く濯いである食器を油が付いてない物から優先的に洗う。
最近、習得した技なのだが、チョロチョロと水を流しっ放しにした洗い桶に洗った食器を沈めていく。

そうすれば、逆に節水にもなるし、手間も省ける。
洗い終わる頃には、コーヒーが出来ている。
嫁はんに一つ運んでから、台所の総仕上げ開始だ。

まずは明日の米を研ぐ。

その後は、生ゴミの処理だ。三角コーナーのみならず、目についた生ゴミは拾い上げて、全て生ゴミ処理機に入れる。
三角コーナーもタワシで洗う。
シンクのゴミ受け皿も洗う。
全て片づいたら、シンク周りを拭き上げて、布巾を洗って干しておく。

明日、台所に立つ嫁はんが気持ち良く調理にかかれるようならば合格だ。

ここまでやって『後片付けが出来る男』の称号が得られる。

凄いのは、ぐうたらな熊オヤジをここまで仕込んだ嫁はんである。

やって見せ、させてみせ、褒める。

彼女がやった事はそれだけだ。

おかげで俺は、二つの称号を手に入れることができた。