二日後。
「ってなわけでね、酷い目に遭いましたよ、師匠」
ねこや堂を前にして、つくねがぼやいていた。

「そりゃ苦労かけたねぇ。で?結局、判ったの?
七不思議。」

「えぇ。ようやく。火星まで連れてかれて、誓約書
書かされましたけど。どうやら、人類だけじゃなく、
全宇宙の存亡に関わる秘密らしいっす」

はぁ?
ねこや堂の口が開いたままだ。

「あ。信じてないっしょ。その顔」

「いや、だってそんな大事なことを
街頭で歌ってるヤツがいたんだよ?」
さ、そこですわ、とつくねが突っ込む。

「あれね、銀河地区最高司令官だったらしいっす。
あまりの重圧に耐えかねて、ちょっとイッちゃったらしい。
今はもう地球にはいません」

まだねこや堂の口は閉じない。

「七つ全部を歌い上げるとエライことに
なります。だもんで、師匠には二つしか
教えることが出来ないんす。
すんません」

そしてつくねは、七不思議を5つまで歌い上げた。
ビブラートを効かせて歌い上げる。

唄い終えた途端、北極の温度が2度上がり、
太平洋上の島が二つ消えた。

さらに、ねこや堂はまたコーヒーを頭から
かぶってしまった。


今度はホットだった。