煙は徐々に姿を整え、黒いスーツに妖艶な顔つきの男になった。
『ああ助かった。ようやく出られた。』
腰が抜けた達郎は、座り込んで震えている。
「あ、あんた誰だ」
ようやくその言葉だけが口から出た。
『我こそは、ソロモン72柱の一人アスタロト。
助けてくれた礼だ。そなたの望みを一つ叶えてやろう』
そう言ってアスタロトは、底意地の悪そうな笑顔を見せた。
「マジ?やりぃっ!えぇと、何にするかな?一つか、ここは金か、いや権力か…」
『断っておく。我は破壊を司る者。何かを造り出す事は好まぬ』
「え!いや、そんな」
達郎は望みが思いつかない。
アスタロトはニヤニヤと笑っている。
『どうやら思いつかないようだな。ならば、お前がここ最近で、一番憎んだものを消してやる』
「そ、そんな馬鹿な」
達郎は焦った。
美沙だ。
美沙が消されてしまう。
「止めろよ」
『もう遅い。そなたの願いは叶えた。ではさらばだ』
アスタロトはまた、煙に姿を変え消え失せた。
「いったい何を破壊したんだ?!」
ここ最近、達郎が憎んだものは携帯電話である。
アスタロトは、地球上にある全ての携帯電話を消していた。
『ああ助かった。ようやく出られた。』
腰が抜けた達郎は、座り込んで震えている。
「あ、あんた誰だ」
ようやくその言葉だけが口から出た。
『我こそは、ソロモン72柱の一人アスタロト。
助けてくれた礼だ。そなたの望みを一つ叶えてやろう』
そう言ってアスタロトは、底意地の悪そうな笑顔を見せた。
「マジ?やりぃっ!えぇと、何にするかな?一つか、ここは金か、いや権力か…」
『断っておく。我は破壊を司る者。何かを造り出す事は好まぬ』
「え!いや、そんな」
達郎は望みが思いつかない。
アスタロトはニヤニヤと笑っている。
『どうやら思いつかないようだな。ならば、お前がここ最近で、一番憎んだものを消してやる』
「そ、そんな馬鹿な」
達郎は焦った。
美沙だ。
美沙が消されてしまう。
「止めろよ」
『もう遅い。そなたの願いは叶えた。ではさらばだ』
アスタロトはまた、煙に姿を変え消え失せた。
「いったい何を破壊したんだ?!」
ここ最近、達郎が憎んだものは携帯電話である。
アスタロトは、地球上にある全ての携帯電話を消していた。