彼の名は早川謙。私立探偵だ。
その正体は正義のヒーロー、解決ズビットである。
早川は、親友である飛鳥小五郎を殺した犯人を捜し、今日も旅の途中だ。

長い旅であった。
もう、四十年にもなる。
悪の組織の名はラッカー、日本を征服しようと日夜、暗躍を続けている。

今日も今日とて、ラッカーは保育園のバスを乗っ取ろうとしていた。

「待てっ!えぇと…ラッカーッ!」

早川は最近、物忘れがひどくなっている。
たまに敵の名を思い出せない時もあるのだ。

それは、ラッカーも同じであった。

「くそっ、またおまえか!誰やらさん!」

「四の五の言うな、くらえ必殺なんちゃらキック!」

「なんの、そっちこそ食らうがいい、地獄の…ほれ、なんだアレだ、とにかく光線だ!あれ、どのボタンだったっけ」

「今だ!隙あり」

ズビットの必殺なんちゃらキックが見事に決まった。

「おい、きさま。答えろ!19…67年だったかな、7月22日は間違いない、その日きさまは飛鳥小五郎を殺しただろう!」

「そ、そんな奴は…多分知らん…と思う」


「くそ、またか…ていうか、もう飽きちゃったな…やめよかな」

頑張れ、誰やらさん!
じゃないや、ズビット!