パネルには四人の女子高生が描かれてある。

「この左端の子、黄身ちゃんが一人だけソフトバンコのユーザーだ。
他のみんなはドッコモ。
で、他の三人が黄身ちゃんを仲間外れにして、一斉に電話をかける。

すると、一人の携帯から怪人アーサーが出てきて女の子の髪の毛を引きちぎっていくと…
見ていた黄身ちゃんが、ソフトバンコで良かったわぁ、とつぶやく。

ざっとまぁ、こういうCMだ」


では行くぞ、と樹林が隊員を見回した。
大変危険な実証だが、誰一人恐れを見せないのは流石であった。

「隊長、いいっすか」

「あぁ、も、もろちんだ」

縄谷は多中に、多中は樹林に、樹林は縄谷に、
せーの、で掛ける。

「いいか?番号を確認するぞ、携帯を開けろ」

「はい」

「OKっす」

「あ、縄谷さんの待ち受け、ゆうこりんだ」

「ああ、ゆうこりんは或る意味、都市伝説だからな。お前のは…何のアニメだ、そりゃ?」

「コロッケ五円の助っすよ」

「多中…マニアだね。隊長のは何ですか」

覗き込んだ二人は思わず黙り込んだ。
樹林の待ち受けで微笑んでいるのは、まりちゃんだった。