もう、サンタさんのソリは直ぐそこに迫ってきました。
アイビーは、よし、と自分に気合いを入れました。

「行くぞーっ!」
掛け声と共に、アイビーの目がピカピカと輝き始めました。

「ふぅぅぅんっ」
他の二人もそれに気づきました。
何しろ、辺り一面が真っ赤なのです。
これで、上空から見えること間違いなしです。

「いいぞ、ワン公!もっと光れっ!」

「素敵、アイビーさん」

「へっへっへ、ま、ざっとこんなもん…」
アイビーの言葉が段々と小さくなります。

「どうした? ワン、いやアイビー?!」

「はじめて…名前で呼んでくれたな。
実はバッテリーの残量を全部、光に使ったんだ。
残念だが、もうこれ以上歩けない。
ごめんな、一緒に行けなくて。」

リリカとゴローが止めようと近づきます。
「近寄っちゃ駄目だ。凄く、熱を持ってるから爆発するかも
しれない。離れてて」

十二へ