「いや、良子はん、ちょと見てみぃさ、あの兄ちゃん」

「はいはい、えらいカッコつけてはるやんか」

「あれ何ちゅうんやろな、腰んとこまでしかないジーパン」

「わたい知ってるでー。ローハイドージーパンや」

「へぇ、物知りやなあんた」

「うちの子も履いとんねん」

「誠くんかいな?こない小ちゃかったのになぁ」

「色気だけ付きよってなぁ」

「高尾山の紅葉と同じや、ほっといても勝手に色気づく」

「うまいこというて。あ、ほれほれ見て見て。窓に向かって髪の毛治してるで」

「ま!わりと可愛らしい顔やないの」

「いややわ、わたいもう少しシュッとしたほうがええわ」

「あ。危なっ」

「あ」


「痛ぁーっ」

「痛いやろな」


「さ、ご飯行こか」

「湯豆腐にしよか」

「せやな」