子供達には理由を
言って 謝ろう。
冷えきったホームの
ベンチに座り、
俺は携帯を取り
出した。
圏外。とことんだな。
待ち受け画面の家族
の微笑みだけが
温もりだ。

「さっきはすまん
かったのう。」

突然話しかけられ
俺は振り向いた。
さっきのじいちゃん
だった。

「じいちゃん、もう
腰は良いのかい?」

「あぁ、助かった
ぞい。歳は取りたく
ないもんじゃのう。」

「なら良いんだ。」

「それは御家族か?」

じいちゃんは待ち受け
画面を覗き込んで
聞いた。

「あぁ、可愛いだろ。
もう寝てるだろうけど
。」

「わしのせいじゃな。
…よし、あんたを
送っていこう。」

「え!じいちゃん、
車かい?…でも
この雪道じゃなぁ…」

「まぁいいから
こっちへ来なさい。」

じいちゃんに連れられ
駅の外に出た。