審査の夜がやって来ました。
社殿の前は、沢山の狐たちで埋め尽くされています。
「それでは位審査を始める。皆の者、せいぜい頑張るように。」
ケーンッ!と鳴き声が響き渡ります。
「一番。穴守稲荷。出でませぃっ!」
次々に狐達が飛んでいきます。
赤い鳥居の上を飛ぶように、舞うように飛び越えて行きます。
「今年はすごいな、みんな十の鳥居までいくぞ」
「あぁ、見ごたえのある審査になったもんだ」
審査は続いて、いよいよ信太狐の出番です。
「三十二番。信太稲荷。」
「ほい。わしじゃ」
よたよたと出てきた信太狐を見て、観客から失笑が起こりました。
「ぷ。なんだよ、せっかくの名勝負なのに」
「じいさん、ケガするぞ、ひっこんでろ」
「そうだそうだ、ひっこめ」
小太郎が必死で言い返します。
「黙ってみてろよ、じいちゃんすげぇんだぞ!」
「さて、いくかの」
小太郎にニッコリと微笑みかけ、信太は一の鳥居に向かいました。
四へ
社殿の前は、沢山の狐たちで埋め尽くされています。
「それでは位審査を始める。皆の者、せいぜい頑張るように。」
ケーンッ!と鳴き声が響き渡ります。
「一番。穴守稲荷。出でませぃっ!」
次々に狐達が飛んでいきます。
赤い鳥居の上を飛ぶように、舞うように飛び越えて行きます。
「今年はすごいな、みんな十の鳥居までいくぞ」
「あぁ、見ごたえのある審査になったもんだ」
審査は続いて、いよいよ信太狐の出番です。
「三十二番。信太稲荷。」
「ほい。わしじゃ」
よたよたと出てきた信太狐を見て、観客から失笑が起こりました。
「ぷ。なんだよ、せっかくの名勝負なのに」
「じいさん、ケガするぞ、ひっこんでろ」
「そうだそうだ、ひっこめ」
小太郎が必死で言い返します。
「黙ってみてろよ、じいちゃんすげぇんだぞ!」
「さて、いくかの」
小太郎にニッコリと微笑みかけ、信太は一の鳥居に向かいました。
四へ