「こ…れは、何とも凄まじい」

しばらく見つめていた住職は、写真を藤沢さんに返し頭を下げた。
「すまん。これはわしには無理だ。持って帰ってくれ」
 
「そんな」
意外な言葉に呆然と寺を後にした藤沢さんは、
仕方なく、写真を家に持ち帰った。
捨ててしまうのも恐ろしかったという。

その夜、またもや夢に女は現れた。
同じように叫び、近づいてくる。

これはたまらん、と目覚めた藤沢さんは、電話帳を開いた。
『御祓い・水子供養』の広告が目に入った。
藁にもすがる想いで相談すると、『西日本一の除霊師』と
名乗る女性はあっけなく引き受けた。
写真から縁が切れると思えば、決して安いとは言えない
相談料も惜しくは無かったという。