質問を出した子が言い難そうに答えた。

「あの…あのね、苛めにあったとか勝手に思い込んで自殺した子が居るの」


勝手に。
勝手に、と言ったのか?
雅美は余りの言葉に呆然とした。
次いで、封印してきた感情が沸々と湧いてきた。
それは怒りだった。
怒りは、知らぬ間に雅美の霊的パワーを上げた。

圭子がしたり顔で尚も続けている。
「大丈夫よ、このあたしに見えないんだから。
その子、もう此処には居ない」


「いるよ」


その声は全員にハッキリと聞こえた。
声のする方角を皆が振り返って見た。

教室の片隅に、うっすらと雅美の影が浮き出ている。

痛いほどの怒りが伝わってきた。

徐々に姿を固めながら、雅美はもう一度言った。

「これでもう居ないとは言わせない」