「カーテンがな、血まみれだったらしい。
で、窓ガラスを破って中に入ってみると、
床一面も血の海だ。
慌てて所轄に無線を入れた」

新居田は、そこまで一気に話すと煙草に火を点けた。
深く吸い込んで、溜息と共に吐き出す。

「俺達が現着した時には、妻の身柄は既に確保済みでな、
意外にあっさりと、夫殺しを白状したらしい。
ところが遺体が見つからないんだよ。
散々、妻を尋問したら、一言だけ答えたんだ。

『缶詰にした』ってな」

「か…んづめですか」
宮城の顔色が蒼ざめてきた。

「ああ。缶詰だ。調べてみると、物置に家庭用缶詰機ってのが
あった。自分の家で簡単に缶詰が作れる代物だ。
それと、ラベルが貼られていない缶詰が山のように
積んであった」

終へ