またもや空気が張り詰める。

その時、第三の男が現れた。
この地区を根城にしている流れ者の一匹狼だ。

「待ちな。関係無い事には口出ししないのが俺のポリシーだが、そんな出鱈目は許せないな。
アーメン・ソーメンの次はワンタンメンだ」


臆する事無く言う。
己のプライドの為なら、命を容易く捨てるタイプの人間だ。

「アホかいな」

「流れ者は黙ってろ」

妥協点が見つからない。またもや街は血塗られてしまうのか。

「待て。なぁ、だったらさ、お前ら。三輪車を逆さまにして遊ばなかったか」

「やった。石焼きイモ屋だ」

「一緒だ」


「アホぅ。かき氷に決まっとるやんけ」


「カールはチーズ味だよな」

「違う。コーンポタージュだ」

「ちゃうがな。こんぶ味や」

「むぅ…やはり駄目か。闘いはやむを得ないな」
男達の懐から現れたチャカとポン刀が互いの獲物を狙う。


「待て。最後に一つ。お前ら、シーモンキーは育てたか?」

「育てた」

「飼うたな」

「俺は、一週間で飽きた」

「俺もだ」

「わいも」

ガッチリと握手が交わされた。

こうして、街の平和は辛うじて保たれたのであった。