なんとまぁこの小熊は
痩せているのだろう。

何も食べる物が無くて、
母親の毛皮を慕って
きているのか。

人間達は、その時
ようやく後悔しました。

何とかして餌を
あげようとしたの
ですが、もちろん
人間を警戒した
まーちゃんが食べる
筈がありません。


仕方なく、母親の
毛皮を外に出し、
小熊が来やすい
ようにするのが
精一杯でした。


そしてある冬の朝。

里の人は、母親の
毛皮に抱かれたまま
死んでいるまーちゃん
を見つけました。

どんなにお母さんの
毛皮が包もうとも、
まーちゃんはもう、
暖かくなる事は
ありませんでした。

里の人達は、
まーちゃんとお母さん
のお墓を作りました。

そのお墓のそばに、
柿の木を植え、
いつまでも大事に
したということです。