「やぁめぇろーっ!あぁぁぁぁぁっ!」

牧田の声に狂気が混ざり始めた。

「いやだぁぁぁっ死にたくないぃぃ」

ピチョン。

「誰か出してくれ、これを抜いてくれ、俺の血が無くなってしまぅぅ」

ピチョン。

疲れてしまったのか、牧田が黙り込んだ。
だが、次の瞬間、小さな声で笑い始めた。

「ぅふ。ぅぅ。ぁぅ。」
奇妙な笑い声は、次第に大きくなっていった。

「あはははは。くっくっくく」

ピチョン。

その声にあわせるように水滴の音が響く。

牧田は、死よりも狂気に逃げ込むことを選んだ。
最終へ