総合格闘技の道場に通っている頃、一人のブラジル人と仲良くなった。
この男、故郷では極真空手の道場に通っていたらしく、地区の大会で優勝経験もある奴だ。
たまたまデカいということだけで、師範代はこの男の組手相手にいつも俺を指名した。
その当時の俺は、素人に毛が生えた程度の実力しかない。
今にして思えば、なんとまぁ無茶な師範代と思うが、とにかく俺は覚悟を決めて向かって行った。
当たり前のことだが、相手にならない。
まるで歯が立たない。
面白いようにローキックを決められ、太ももがパンパンに腫れ上がり、足が止まったところにパンチが飛んでくる。
正確に水月や鎖骨、レバーなどを狙ってくる。
総合格闘技だから、組み付いて倒せば打撃からは逃れられる。
が、この野郎は柔術も出来やがるのだ。
たちまちチョークスリーパーを決められる。
ギブアップは嫌だから、失神するまで我慢したものだ。
こんな組手を何度も何度も繰り返すうち、面白いことに反撃できるようになるのだ。
元々、身長は俺の方が勝る。
リーチも長い。
右のロー、左のジャブから1・2に繋ぐ、という相手の癖に気づいてからは、そう容易くやられなくなってきた。
この男、故郷では極真空手の道場に通っていたらしく、地区の大会で優勝経験もある奴だ。
たまたまデカいということだけで、師範代はこの男の組手相手にいつも俺を指名した。
その当時の俺は、素人に毛が生えた程度の実力しかない。
今にして思えば、なんとまぁ無茶な師範代と思うが、とにかく俺は覚悟を決めて向かって行った。
当たり前のことだが、相手にならない。
まるで歯が立たない。
面白いようにローキックを決められ、太ももがパンパンに腫れ上がり、足が止まったところにパンチが飛んでくる。
正確に水月や鎖骨、レバーなどを狙ってくる。
総合格闘技だから、組み付いて倒せば打撃からは逃れられる。
が、この野郎は柔術も出来やがるのだ。
たちまちチョークスリーパーを決められる。
ギブアップは嫌だから、失神するまで我慢したものだ。
こんな組手を何度も何度も繰り返すうち、面白いことに反撃できるようになるのだ。
元々、身長は俺の方が勝る。
リーチも長い。
右のロー、左のジャブから1・2に繋ぐ、という相手の癖に気づいてからは、そう容易くやられなくなってきた。