並べてあるオムレツに、たっぷりとケチャップがかかる。

克実の頭から吹き出るケチャップだ。


黄色いオムレツを色鮮やかに染めていく。

それを見ながら、悦子は激しく後悔していた。


しまったわ。
こんなにあるなら、
ケチャップ買わずに済んだかも…

それと、やっぱり包丁を買っとけば良かったなぁ…

今ある包丁で間に合うかな…

悦子の手からフライパンが滑って落ちた。

その音は、何故だかひどく満足そうに聞こえた。