郵便ならどうしようも無いが、宅配便なら場所の特定が出来るかもしれない。
私は荷物に貼ってある伝票ナンバーを控え、コールセンターに
問い合わせた。
女性オペレーターの丁寧な答えが返ってきた。

「その番号のお荷物ですが、マンションの宅配ボックスから
集荷されたものです」

裕美のマンションに供えられた宅配回収ボックスからの荷物だという。
また、手がかりを失ってしまった。

翌日もまた、運送便のトラックが家の前に止まった。

「あなたぁ。また荷物よ。なんだか最近、多いわねぇ」
妻が昨日と同じ形の包みを持ってきた。
左腕であった。
持ってきた宅配業者は、昨日とは違う。
問い合わせたが、聞いた事もない街のクリーニング店が
受けたものだった。
翌日はもう少し大型の物が届いた。
右足だった。
そしてまた届いた。
左足だった。
これで、裕美は両方の手足を失ったまま生きていることになる。
今までのもの全てを庭に埋め、私は待った。