「せっかく機種変したところなのに」
達郎は携帯画面を睨みつけながら吐き捨てるように言った。
同じセリフは七回目だ。
美沙に連絡できないのである。
着信拒否を設定されているのは明らかなのだが、達郎はそれを認めたくない。
彼女が自分を拒否するという現実を受け入れたくないのだ。
もっとも、彼が勝手に彼女と思い込んでいるだけなのだ。
実際はストーカーに近い。
「せっかく機種変したところなのに」
八回目。
「この糞携帯!」
携帯電話のせいにしても仕方ないのだが、達郎は苛立ち紛れに小石を蹴った。
小石は道を外れ、意外に大きな音を立てた。
何かにぶつかったらしい。
小さな声が聞こえた。
「ヤベェ…」
誰かに当たったか、と恐々覗きこむと、そこには不思議な形の壷があった。
声は壷の中から聞こえている。
『おい…誰かそこに居るのか?居たらここから出してくれ。願いを叶えてやるから』
達郎は壷を拾い上げ、軽く振ってみた。
「何かのオモチャか?よく出来てるな」
『止めろ止めろ!酔ってしまう』
「わぁ!マジかよ」
驚いた拍子に壷は手から離れ、地面に落ちた。
「あ」
封印している蓋が外れ、中から黒い煙が溢れ出てくる。
達郎は携帯画面を睨みつけながら吐き捨てるように言った。
同じセリフは七回目だ。
美沙に連絡できないのである。
着信拒否を設定されているのは明らかなのだが、達郎はそれを認めたくない。
彼女が自分を拒否するという現実を受け入れたくないのだ。
もっとも、彼が勝手に彼女と思い込んでいるだけなのだ。
実際はストーカーに近い。
「せっかく機種変したところなのに」
八回目。
「この糞携帯!」
携帯電話のせいにしても仕方ないのだが、達郎は苛立ち紛れに小石を蹴った。
小石は道を外れ、意外に大きな音を立てた。
何かにぶつかったらしい。
小さな声が聞こえた。
「ヤベェ…」
誰かに当たったか、と恐々覗きこむと、そこには不思議な形の壷があった。
声は壷の中から聞こえている。
『おい…誰かそこに居るのか?居たらここから出してくれ。願いを叶えてやるから』
達郎は壷を拾い上げ、軽く振ってみた。
「何かのオモチャか?よく出来てるな」
『止めろ止めろ!酔ってしまう』
「わぁ!マジかよ」
驚いた拍子に壷は手から離れ、地面に落ちた。
「あ」
封印している蓋が外れ、中から黒い煙が溢れ出てくる。