「わかりました。俺、
頑張ります。琴美さん
と一緒に待っていて
ください。必ず、
優勝カップを持って
行きますから。」

深々と頭を下げる琴美
の母に背中を向け、
祐輔は会場に
向かった。

150点以上が通過点
になるとの予想通り、
決勝はハイグレードな
技の応酬になった。

祐輔の得点は200点。
このままではトップは
狙えない。

大技を成功させるしか
無かった。

祐輔がバイトしている
ボードショップの
店長の声が会場に
響いた。

「祐輔!攻めろ!
会場を狂わせ
ちまえ!」

祐輔は店長にニヤリ
と微笑み、腕を大きく
広げた。

そして鋭く
「GO!FLY!」
と叫び、
クォーターパイプ
を下った。

「速いっ!」

誰かの声が聞こえた。
会場中の視線が
祐輔に集まった。