故郷へ向かう電車に乗っている。
叔父の葬儀に出席する為だ。

母が存命当時、立山という急行があったが、今は新快速が敦賀市まで延びており、乗り換えることもなくなった。

空が青い。

実りの秋を迎え、木々の緑も田畑の黄金色も目に優しい。

暑かった夏が嘘のようだ。

こんな素敵な日に旅立つ叔父を少し羨ましく思う。

いつか私にも、旅立つ日が訪れる。

厭も応もない。
順番だ。

割と頑張ってきた御褒美に、神様、秋の終わりに旅立たせてください。

秋刀魚と鮭を食べてから逝かせてください。
あ、松茸ご飯よりは栗ご飯がいいです。

待てよ、もう少し待てばカニも牡蠣もフグも出てくるな…

チゲ鍋、しゃぶしゃぶ、うどんすきーっ。

そしてビール。
何はともあれビール。

そう言えば、叔父は大のビール党だった。
賑やかな席が大好きな男だった。

今日も賑やかに見送って欲しいに違いない。

わかりました。
甥っ子として、長生きして貴方の分も飲みましょう。

ではまた、叔父さん。
二次会は天国で。