せーの、
てりゃ。

「うわ。一冊だけだぜ、開いたの」

「何の本だよ」

「歴史」

「おお。いいじゃん。」

「んじゃ選ぶぞ。せぇの」
すちゃ。

「これ…だけど」
全員が覗き込んだ。

「上手出し投げ…?」

彼等のバンド名は、上手出し投げバンドに
決まった。
観客を寄り切ってしまうという意味だ。

「ま、まぁまぁじゃん」

「よし、じゃあ練習しようぜ」

「おす。やろうぜ。」

「その前に、誰が何やるんだよ」

まだ、どのパートを誰がやるか決めてなかった。