「本来の…姿」

(そう。白虎だよ。ただし、気をつけな。今のお前の幼い体では
白虎の状態は長くは持たない。三分だ。三分で倒しな。いいね?)

「わ、判りました。キャー姉さま」

(よし。行くよっ…隠解の理を結ぶ!魄っ!)

まめ太のまだ伸びきらない茶色の体毛が白く輝き始めた。
その光は急激に勢いを増し、まめ太を白銀の珠に変えた。

「ぐ、ぐぅっ!何じゃっ、ぬしは」
堪りかねた蛟がまめ太から離れようとした。
その尻尾が地面に縫い付けられ、止まった。

「どこへ行かれる。蛟殿」
白銀の珠から落ち着いた声が聞こえる。
光は徐々に納まり、一つの形を成した。
そこに現れたのは、小さいが偉容を放つ真っ白な虎であった。

「初めてお目にかかる。そしてこれが最後でもある。
私は西方の四神、白虎。そこから先へは行かせぬ」

尻尾を地面に縫い付けていたのは、白虎の前足であった。
鋭い爪が蛟の尻尾を貫いていたのだ。


七へ