「あ、あれ?」

「…おとん…」

「どした彩ちゃ…」

真っ青な顔をした
娘を見て俺は焦った。

今までこんな風に
なった事は無い。

「こいつ、一人やない
で…」

「なんやてっ!」

俺は集中した。

…何て事だ。

一人どころか、何人、
いや何百人もの思念
が集まっている!

「こ、これは!」

女がそれに答えた。

「あはははは。
おまえら、ここを
どこだと思ってる。
人の欲望と恨みが
集まっている場所
だよ?
今度はあたしの
番だ。いくよ。」

辺りにある灰皿が
宙に舞い、娘を
目掛けて襲い
かかった。

「あかん、おとん、
止まらんわ!」