まめ太は森の中で道に迷っていた。
それほど深くもない森なのだが、何故だか方向を見失ってしまうのだ。
何かが悪戯を仕掛けているように思えた。
ヒゲの感度を上げてみる。
不思議な気配だ。
妖怪では無い。
地縛霊や浮遊霊の類でも無い。
まめ太は、先生から叩き込まれた知識を探ってみた。
「ああ、そうか」
判った。
『深い森に住む悪戯好きの奴ら』と先生は言っていた。
「木霊。僕は何もしないよ。家に帰る途中なんだ。
この森を通してくれないか」
まめ太の呼びかけに応じたかのように、弱々しい気配があちこちから湧いて出た。
「…本当に?」
「何もしない?」
「あいつらの仲間じゃないの?」
ホタルのようにぽわぁっと光りながら、草むらや木陰から木霊たちが現れた。
オドオドと、まめ太の前に集まってくる。
まめ太は、なるべく驚かせないよう柔らかく話し掛けた。
「やあこんちわ。僕はまめ太。今、旅の途中なんだ」
そして尻尾を左回りにクルリ。
木霊たちがホッと安心した様子が手に取るように判った。
「あの…まめ太さん。間違えてたらごめんなさい。先生の匂いがするんですが」
一匹の木霊が言った。
それほど深くもない森なのだが、何故だか方向を見失ってしまうのだ。
何かが悪戯を仕掛けているように思えた。
ヒゲの感度を上げてみる。
不思議な気配だ。
妖怪では無い。
地縛霊や浮遊霊の類でも無い。
まめ太は、先生から叩き込まれた知識を探ってみた。
「ああ、そうか」
判った。
『深い森に住む悪戯好きの奴ら』と先生は言っていた。
「木霊。僕は何もしないよ。家に帰る途中なんだ。
この森を通してくれないか」
まめ太の呼びかけに応じたかのように、弱々しい気配があちこちから湧いて出た。
「…本当に?」
「何もしない?」
「あいつらの仲間じゃないの?」
ホタルのようにぽわぁっと光りながら、草むらや木陰から木霊たちが現れた。
オドオドと、まめ太の前に集まってくる。
まめ太は、なるべく驚かせないよう柔らかく話し掛けた。
「やあこんちわ。僕はまめ太。今、旅の途中なんだ」
そして尻尾を左回りにクルリ。
木霊たちがホッと安心した様子が手に取るように判った。
「あの…まめ太さん。間違えてたらごめんなさい。先生の匂いがするんですが」
一匹の木霊が言った。