「って書いてますよ、こいつ」

「あれか、つくねとか何とか言う奴か」

兄貴分らしき男は、苦虫を噛み潰した顔でパソコンのモニターを見た。

「くそ。腹立つ。けど、こいつの言う事にも一理あるな」


兄貴分は、若い衆を顎で呼んだ。

「健、お前、手書きしろ。」

「え。何をですか。」

「これ。ここだよ!訴訟番号!」

「えーっ!だって一万枚は有るっすよ!」

「文句あんのか。」
辛うじて、いいえと聞き取れる返事を残して、健は事務所を後にした。


「くそ、てめぇが面倒なもんだから、全部こっちに振りやがる」


「まぁいいや。パソコンでやるべ」

健は、部屋に帰ってパソコンに向かった。

プリンターにハガキをセットする。

快調に進んで行く。一晩で出来上がってしまった。


「兄貴、出来ました!」

「おぉ。よくやった。ついでに宛先シール貼って出しとけや」