この石って偶然ここに置かれたんじゃないかと
で、わりと良さげなんで、このまま使っちゃえ、みたいな…

「なんとおっしゃった、この熊」

いや、申し訳ありません

「ちゃんと一つ一つの石に意図があるのですぞ。嘘だと
思われるなら、どれでも良い。特別に許可するから
ひっくり返してみなされ」

え。いや、そんな…いいんですか?では…
まずはこの石を
え。『定礎』って彫ってある!

「ふっふっふ」

こ、こっちはどうや
わあ。下から糠漬けが出てきた。漬物石やったんか

「ふぅっふっふっふ」

くそ、これは

「あ、それは止めた方が」

え。うきゃぁぁぁぁっ!み、みみずぅぅぅぅっ!

「おや逃げた。熊のくせにミミズが苦手とはのう。情け無いことじゃて」



くそぅ。昼間はエライ目に遭った。
あの住職、私がミミズが苦手だと知っててやったな。
ちょっとだけ復讐してやる。
この白砂をば…こうやって、こうやってと。

出来た
へっへっへ
白砂に規定ちゃんの絵を描いてやった

「こら。熊」

あ、ご、御住職

「ほほう、なんじゃこの可愛らしい猫の絵は」

き、規定ちゃんですぅ

「うむ。これもまた禅。ギザカワユスじゃ」

…参りました