いきなり画面が切り替わった。
何処とも知れない深い森だ。
森には、何百人もの黒い影が立っていた。
その内の一つが、確かにこう言った。

『来い』



滝山一人が姿を消したぐらいでは、ビデオの発売は中止には
ならなかった。
幸いにもネタはある程度集まっている。
新しいディレクターがビデオに目を留めた。

「呪いのビデオか。ま、いいや。おい、このビデオも入れといてくれ」




森には数え切れない人影がある。
画面が黒く塗りつぶされたように見える。
中の一人が確かにこういった。

『来い』