ご存知の方は少なかろうが、女子プロレス界に極悪レフリーとして名を馳せた男がいる。
阿部四郎という、見るからに極悪そうな面構えのこの男、とんでもないレフリーだった。

悪役サイドに荷担し、やりたい放題やらせるレフリーなのだ。

反則は見逃し、悪役サイドのスリーカウントは瞬時に行う。

ブーイングする観客には悪態をつく。

見ていると頭に血がのぼること請け合いだ。

が、これはあくまでも、興行的に面白くするが為のプロの仕事。

本人は至って真面目な方と聞く。

さて、ハンドボールのことだ。
日本や韓国のハンドボール選手達は、クウェート王族の身勝手な采配に苦汁を呑まされ続けてきた。

中東の笛などという、とてつもなく聞き苦しい笛の音に悩まされてきた彼等が、『公正』な審判のもとで互いに全力を尽くした試合は、見ていて鳥肌が立つほどであった。

今朝、テレビを見ていたら、クゥェートのハンドボール協会の人間がインタビューに答えて、こんな発言をしていた。

『結局、日本は負けたではないか。いったい何を残せたというのだ』


判らないだろうなぁ、オイルマネーの力をかざしてふんぞり返ってる奴らには。

公正な審判のもとで、死力を尽くした試合だ。
満員の観客の前で、本当に悔しかったと思う。

その悔しさが判らないだろうな。

その悔しさが、物凄い力を与えることも判らないだろう。


卑怯な審判に流した涙と、精一杯闘って流した涙は色が違う。

見ているがいい。
日本のハンドボールは、とんでもなく強くなるぞ。