彰宏と春海の笑い声が病室から聞こえている。
山崎は、堅い表情のまま室内に入った。
「あ、お父さん」
「あら、あなた。どうなさったの」
意を決して二人に話し始める。
金の心配が無くなったこと。 一週間後にちょっとした実販の為に海外へ行くこと。それだけを伝えた。
「何の心配も無いし、無茶もしないから。正式な仕事の依頼だ。海外企業だぞ」
春海がにこやかに山崎を見る。
「あなたは、嘘をつくと小鼻が開くのよ」
慌てて鼻を触る山崎。
「これも嘘よ」春海が笑う。
その笑顔のまま、春海は山崎を睨みつけた。
「何を売るの。正直に教えて」
仕方なく、山崎はWH社のスカウトのこと、スマート地雷のことを話した。
病室内を沈黙が包む。
「お父さんやめて」
「あなたやめてください」
彰宏と春海の声が重なる。
「だが、三百万ドルあれば、彰宏の手術が」
「僕は、そんな悲しいお金で手術なんかしたくない」
「だけど父さんは」
「僕は実販の山崎の息子だよ。自分が認めたもの、人を幸せにするものしか売らないんでしょ?」
「それは…」
「お父さんには、いつも真っ直ぐ立っていてほしいんだ!」七へ
山崎は、堅い表情のまま室内に入った。
「あ、お父さん」
「あら、あなた。どうなさったの」
意を決して二人に話し始める。
金の心配が無くなったこと。 一週間後にちょっとした実販の為に海外へ行くこと。それだけを伝えた。
「何の心配も無いし、無茶もしないから。正式な仕事の依頼だ。海外企業だぞ」
春海がにこやかに山崎を見る。
「あなたは、嘘をつくと小鼻が開くのよ」
慌てて鼻を触る山崎。
「これも嘘よ」春海が笑う。
その笑顔のまま、春海は山崎を睨みつけた。
「何を売るの。正直に教えて」
仕方なく、山崎はWH社のスカウトのこと、スマート地雷のことを話した。
病室内を沈黙が包む。
「お父さんやめて」
「あなたやめてください」
彰宏と春海の声が重なる。
「だが、三百万ドルあれば、彰宏の手術が」
「僕は、そんな悲しいお金で手術なんかしたくない」
「だけど父さんは」
「僕は実販の山崎の息子だよ。自分が認めたもの、人を幸せにするものしか売らないんでしょ?」
「それは…」
「お父さんには、いつも真っ直ぐ立っていてほしいんだ!」七へ